第3回『ペンの書き心地・裏移り実験コーナー』今回は題しまして、サインペンとフェルトペンに近い書き心地のペン8本を比べていきます。
ユニ、ペンテル、ゼブラなどの有名ブランドとちょっとマイナーな海外のペンもご紹介します!
サインペンっぽい書き心地のペン8本
商品名 | メーカー名 | 芯の太さ | ペンの種類 |
---|---|---|---|
ユニボール エア | uni | 0.7mm | ボールペン |
ボールPentel | ぺんてる | 0.6mm | 水性ボールペン |
トラディオ・プラマン | ぺんてる | 0.4~0.7mm | サインペン |
リブ 毛筆タッチ | uni | 0.7mm | サインペン |
ぺんてるサインペン | ぺんてる | 0.8mm | サインペン |
Sharpie pen | Sharpie | 0.8mm | サインペン |
Pen68 | STABILO | 1.0mm | ファイバーペン |
マッキー極細 | ゼブラ | 1.0~1.3mm | マーカー |
ペンの種類は各メーカーさんの商品情報を確認しました。例えばユニボールエアはボールペンに分類されますが、今回は書き心地や書いた時のサイズが近いものでまとめてみました。
まずは8本のペンの特徴をそれぞれ簡単にご紹介!
ユニボール エア
1本目はuniの「ユニボール エア」。ユニボールエアは新開発の筆圧に合わせた線が書けるボールペンです。万年筆のような書き心地が特徴です。
ユニボールエアの特徴
- 万年筆っぽい書き心地のボールペン
- サイズは2種類
- 0.5mmの描線幅は0.3mm〜0.5mm
- 0.7mmの描線幅は0.4mm〜0.6mm
ボールPentel
2本目はぺんてるの「ボールPentel」。緑のボディが鮮やかな水性ボールペン。1972年発売以降40年以上のロングセラー商品です。
やまぐちの小中学校の時に先生が使っていた、懐かしいペンです。
ボールPentelの特徴
- 水性ボールペン
- サインペンのような書き心地
- カラーは黒・青・赤の3色
トラディオ・プラマン
3本目はぺんてるの「トラディオ・プラマン」。こちらもぺんてるの商品で1980年発売以来30年以上のロングセラーのペンです。
プラスチックの万年筆!略して「プラマン」。万年筆とサインペンを合わせたような独特のペン先と書き味が魅力。
トラディオ・プラマンの特徴
- 万年筆のような書き心地
- トメ・ハネ・ハライをしっかり書ける
- カラーは黒・青・赤の3色
リブ 毛筆タッチ
4本目はuniの「リブ 毛筆タッチ」。水性サインペン「リブ」のペン先が筆のようなサインペンです。インクは顔料インクで乾くと耐水性になります。
リブ 毛筆タッチの特徴
- ペン先が筆っぽいサインペン
- 水にぬれてもしみにくい
- 宛名を書くのにぴったり
ぺんてるサインペン
5本目はぺんてるの「ぺんてるサインペン」。これぞサインペン! という書き心地のぺんてるの看板商品。
写真は「ラクガキカフェ」でGETした限定モデル。
ぺんてるサインペンの特徴
- 世界中で人気のサインペン
- 宇宙でも使われたペン
- カラーは8色
Sharpie pen(シャーピーペン)
6本目はSharpieの「Sharpie pen」。日本ではあまり目にすることは少ないですが、Sharpie(シャーピー)はアメリカの老舗筆記具ブランド。シャーピーペンは珍しいノック式水性細字ペンです。
Sharpie penの特徴
- ノック式の水性ペン
- 速乾性に優れている
- 0.8mmのペン先と思えないほど細字
Pen68
7本目はSTABILOの「Pen68」。STABILO(スタビロ)はドイツの筆記具ブランドです。Pen68はその名の通り68色の水性マーカーペン。細長のペンでストライプ柄がおしゃれなデザイン。
Pen68の特徴
- 水性マーカー
- ペン先は1.0mmと太め
- 色鮮やかで豊富なカラー
マッキー極細
8本目はゼブラの「マッキー極細」。油性ペンといえばマッキーという程有名なマーカーペンの一つ。
今回ご紹介するサインペンの中で唯一の油性!
マッキー極細の特徴
- 1本で細・極細両方使える
- カラーも豊富
8本のペンの書き味を比較
今回はペンの太さが0.7mm前後の太目のペン先を多く集めてみました。
それぞれ書いてみると書き味の滑らかさとペンの太さに特徴が出ました。
書き味の滑らかさ
プラマン・リブ毛筆タッチ・ぺんてるサインペン
それぞれペンの種類はちがうものの、この3つが色々な紙で試して書いても書きやすいサインペン。
ペンの太さ
- 1番細い…Sharpie pen(上から6番目)
- 1番太い…Pen68(上から7番目)
0.7mm前後で集めたので、そもそものペンの太さに差はありますが、一番細く書けるのはSharpie pen。「これで0.8mm!?」という驚きの細さ。マッキーより細く感じます。
反対に一番太いのは Pen68。「これで1.0mm!?」という驚きの太さw使っていくと先がボケボケになっていくのでどんどん太くなります。
8本のペンの裏移りをチェック
裏抜けするのは2本。一番上の「ユニボールエア」と一番下の「マッキー極細」。マッキーだけ油性なので裏抜けしてしまうのはしょうがないのですが、ユニボールエアは他の紙でも裏移りが気になります。
裏移りがちょっとするのは、「ボールPentel」「トラディオ・プラマン」「Pen68」の3本。
サインペン×蛍光ペン・コピックと相性チェック
やまぐちはサインペンやフェルトペンの上に蛍光ペンで色を付けることも多いので、こちらもチェックします! 今回使うのは4種類。
- 蛍光ペンフリクションライトイエロー
- 蛍光ペンフリクションライトピンク
- 蛍光ペンフリクションライトグリーン
- コピック R20
蛍光ペン・コピックのにじみチェック
サインペンと蛍光ペンの相性が悪いのか、蛍光ペンはほとんどがにじみました。水性ペンの中でも乾いたら耐水性になるものもあるのですが、黒の色が蛍光ペンに移ります。
コピックは一番下の「マッキー極細」以外ほとんど滲みませんでした。
蛍光ペンがにじむ問題
拡大してみました。インクが滲んでいるのが分かります。
蛍光ペンの擦れがほとんどないのが2本
- Sharpie pen(上から6番目)
- マッキー極細(上から7番目)
サインペンと蛍光ペン・コピックの裏移り
裏移りはこんな感じです。蛍光ペン・コピックの裏移りの影響はほとんどなかったです。pen68だけ少しコピックの色が変色したように見えました。
サインペンっぽいペンのフムフムポイント
商品名 | 書き心地 | 裏移り | 蛍光ペン擦れ | コピック擦れ |
---|---|---|---|---|
ユニボール エア | ○ | × | × | ○ |
ボールPentel | ○ | △ | × | ○ |
トラディオ・プラマン | ◎ | △ | × | ○ |
リブ 毛筆タッチ | ◎ | ○ | △ | ○ |
ぺんてるサインペン | ◎ | △ | × | ○ |
Sharpie pen | ○ | ○ | ○ | ○ |
Pen68 | ○ | △ | × | △ |
マッキー極細 | ○ | × | ○ | × |
今回のサインペン・フェルトペンっぽいペンの書き心地と裏移りの実験結果はこんな感じです。
書き味○の万能のサインペン「リブ」
サインペンの書き心地でカラーペンとの相性が良かったのは「リブ」サインペンでした! 裏移りも気にせず、フェルトペンのような太くてしっかりした書き味。宛名などに良さそうです。
バランスがよい海外の王者「シャーピーペン」
裏抜け・蛍光ペン・コピックとの相性が一番良かったのは「シャーピーペン」日本の文房具屋さんではあまり見かけないかもしれませんが、細字でおすすめのペンです。
万年筆のような書き心地なら「プラマン」
サインペンより、もうちょっと万年筆っぽく使いたいなら「プラマン」がおすすめ。コピックとの相性は○ですが、蛍光ペンだけ注意。
いかがでしたでしょうか? サインペンやフェルトペンのような太いのような太い書き心地のペンは書いてて楽しくなりますよね(*´◡`*)
厳密に言うとサインペンとフェルトペンの定義は違うのですが、今回は「~っぽい」でまとめてみました。気になる1本が見つかると嬉しいです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
最高の記事でした
リブ買いました
ありがとうございます
ぽるさん
コメントありがとうございます!
ペンの書き味や感覚は、なかなか文章と写真だけだと伝わりにくいのですが感想いただけてとても嬉しいです!!
リブ書き心地最高ですよね…!ペン先が潰れにくく、しっかりと細めの文字も書けるのがたまりません…!
最近比較系の記事をあまり書いていないのですが、また色々比較したいと思います╭( ・ㅂ・)و